こんにちは、コトネ(@cotone_tohoku)です
わたしが盛岡市に住んでいた時に地元の方に教えてもらった、岩手山の雪どけで現れる鷲の雪形。
春の訪れを教えてくれると聞き、天気の良い日には岩手山を眺め癒やされていました
秋田の鳥海山はパンダの雪型が季節を教えてくれます。
その地域で愛されている、山の雪どけの形で季節を感じるなんて素敵
この記事では、岩手山の鷲、鳥海山のパンダの魅力に迫ってみたいと思います。
岩手山に鷲の形が現れると田植えの準備
岩手県最高峰である岩手山は標高2,038メートル。
岩手県八幡平市、滝沢市、雫石町にまたがり、日本百名山に選定されています。
岩手山の雪どけが進むと現れるのが、飛来する鷲の形に見える雪型。
その鷲の形から巌鷲山(がんじゅさん)とも呼ばれています。
この鷲の形が現れると「そろそろ田植えの準備だな~」と地元の方に季節を知らせてくれるんだとか。
私の好きな日本酒の一つに「鷲の尾」がありますが、命名された由来が興味深かったのでご紹介します。
西根町の地酒「鷲の尾」は文政十二年(1829年)に創業。 この酒名は大鷲が住んでいた巌鷲山(岩手山)の山麓から湧水する 清らかな水で醸造されていることから「鷲の尾」と命名されました。 また、早春の雪解けとともに山頂に大鷲が羽を広げたような残雪がくっきりと現れますが、この雪形から名づけられたとも伝えられています。
出典:鷲の尾ホームページ
文政十二年(1829年)創業で歴史のある酒蔵ですが、その頃から地域の人々は雪どけの鷲の形で季節を感じていたんですね
今日も朝から畑仕事です😅
里芋や玉ねぎを植え、トマトやナスを植える為の準備です。
写真とは全く関係ない毎日(笑)畑から見た岩手山。
赤枠のように雪が解け始めると鷲が翼を広げたように見えることから巌鷲山(がんじゅさん)と呼ばれています。 pic.twitter.com/ri2GfmOEUl— くまし (@mikko08) 2019年5月3日
鳥海山にパンダの形が現れるとタケノコが生え出す時期
山形県と秋田県にまたがる鳥海山は標高2,236mの活火山。
山頂に雪が積もった姿が富士山にそっくりなため、出羽富士・秋田富士とも呼ばれ親しまれています。
鳥海国定公園に属し、日本百名山・日本百景の一つとしても有名です。
雪どけが進むとパンダの顔のような雪形が浮かび上がってくるのが、秋田県にかほ市内から望む鳥海山の中腹、7合目付近。
雪の解けた跡が、黒い垂れ目に丸い鼻、大きく開けた口のように見え、まるだパンダだと鳥海山を眺める人たちの目を引いています。
パンダの雪形は毎年5月下旬ごろに現れ、6月末ごろまで観察できるそうです。
地元の方によると、雪形が現れる時期と、タケノコが生え出す時期はほぼ同じとのこと。
パンダがタケノコの季節を教えてくれているなんて、なんだか楽しいですね♪
鳥海山の雪形、まるでパンダ? にかほ市からの眺望 #にかほ市 #鳥海山 #akita #秋田 https://t.co/QChT9CpUpV pic.twitter.com/03NqN06y3W
— 秋田魁新報社 (@sakigake) 2019年6月5日
昔から雪形で田植えの時期を決めたり収穫を予想していた?
岩手山の鷲の雪形は田植えの準備の時期を知らせ、鳥海山のパンダの雪形はタケノコが生え出す時期を教えてくれる。
これは今に始まったことではなく、昔から人々は変わりゆく雪形を見て農作業をしてきたといいます。
雪形がこの形になったら土を耕して、この形になったら田植えを始めて、この形になったら種まきして、というように先人達の代から雪形は農作業の目安としてかかせないものだったのですね。
まとめ
岩手山の鷲、鳥海山のパンダ、いずれも季節の訪れを感じさせる雪形として地元に根付いてきたのが分かります。
雪形を見られる時期も限られているので、岩手山、鳥海山を望める場所に行ったらぜひ雪形を探してみてくださいね^^
また、岩手山も鳥海山も日本百名山に数えられる名峰。
登山家にも人気の山で、わたしも岩手山には3回登りましたが、秋田にいる今、鳥海山にもチャレンジしてみたいと思っています
コメント