盛岡高松の池にて白鳥やカモへの餌やりについて思うこと

高松の池白鳥餌付け 岩手県

こんにちは、コトネです💕

今日も白鳥のいる高松の池散歩を楽しんで来ましたが、晴天だったせいか親子連れも多くいました♪

平日は白鳥の餌やりをしている人も少ないですが、今日はいつもより多い気が・・・

2歳くらいの小さな女の子が無邪気にカモへ餌をあげている光景を見てニンマリ^^

でもニンマリした後、やっぱりモヤモヤしちゃうんですよね。

今回は、なぜわたしが白鳥やカモへの餌やりにモヤモヤしてしまうかお話します。

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盛岡高松の池の白鳥やカモへの餌付け

盛岡高松の池白鳥カモえさやり

高松の池の白鳥に限らず、全国の白鳥飛来地でも同じように白鳥への餌付けが問題になっている所もあるようです。

自治体によっては餌付けを禁止している所も。

高松の池にはこんな看板があります。

盛岡高松の池白鳥の餌付け禁止のお願い

お願い!!
野鳥を観察される皆さんへ
餌付けをやめて
◎餌付けの場所から、鳥インフルエンザが拡散する恐れがあります
◎渡り鳥を見た後は、手洗いやうがいをしましょう
◎靴の底や車のタイヤもよく洗っておきましょう
◎野鳥が毎年安心して暮らし続けるには静かな環境が一番。そっと遠くから見守りましょう
盛岡・宮古地域鶏伝染病自衛防疫対策協議会
岩手県中央家畜保険衛生所

わたしは人間が餌付けするパンなどが白鳥の体にとって良くない…とばかり思っていましたが、それに加えて鳥インフルエンザが拡散する恐れもあるんですね。

実際この看板を設置した盛岡・宮古地域鶏伝染病自衛防疫対策協議会ではCMでも注意喚起していました。

こういった看板はあるものの、高松の池にはわたしの知る限りでは2箇所に餌置き場があります。

盛岡高松の池白鳥カモコイの餌置き場50円

中をのぞいてみると・・・

盛岡高松の池白鳥カモコイの餌やり

1袋50円のパンが入っていました。

見たところ食パンの端の部分をカットしたような感じ。

どこかのパン屋さんから仕入れているのでしょうか。

高松の池 白鳥はうす

盛岡高松の池白鳥はうす

高松の池の散歩中に見つけた「白鳥はうす」。

盛岡高松の池白鳥はうす

お知らせ

白鳥への餌付けはしないことになりました。

つきましては、パン、野菜、米などはここに置かないようにお願いします。

これまでのご愛顧に対し心より感謝申し上げます。

2014年11月20日 白鳥を守る会

2014年までは、こちらの白鳥はうすにパン、野菜、米などが置かれていたようです。

白鳥などの野鳥がパンを食べることで現れる悪影響

盛岡高松の池白鳥餌付け

わたしは盛岡に住んで3年目ですが、盛岡で初めての冬に高松の池の白鳥さん達を見てとても感動したのを覚えています。

それまで住んでいた所は白鳥が空を飛んでいるのを年に1回見れるか、見れないかくらいだったので、とても珍しかったんです。

だから最初のころは白鳥さんへ餌やりをしている人たちを見て、わたしもやってみたくなり、食パンのミミをポリ袋に入れて高松の池に行き、夫のイヌ夫さんと餌やりを楽しんでいました。

コトネ
コトネ

イヌ夫さんはわたしと結婚する前から餌付けしていたんだよね。

イヌ夫さん
イヌ夫さん

だって楽しいんだもん!餌やりって。
でもダメだってわかってからは、やってないよー。

「餌付けをやめて」看板を見つけたのは、たぶん10回くらいは餌付けをした後。

高松の池周りを一周散歩するのが日常だったのに、なんで気づかなかったんだろう・・・

餌付けをしている人たちもこの看板に気づいていないのかな?
看板の存在はわかっていても、餌やりしたい気持ちが優先?

それからわたしはネットで白鳥への餌付けについていろいろ調べたところ、衝撃的な記事を目にしました。

パンは人間の食物です。
野生動物である白鳥やカモに与えないで下さい。

野鳥がパンを食べていることで現れる悪影響
昨年、群からはぐれて沖縄で保護された白鳥が手当ての甲斐なく死亡しました。
これはパンなどの加工品を食べていたために、「そのう」(餌をためておく袋のような器官)に有害なカビが発生して繁殖し、 それが原因で弱って死んだという調査結果が出ています。
パンは、白鳥が本来食べている水草や穀類とは、栄養分が全く違います。
パンだけで満腹し、餌を探さなくなった白鳥は、満腹していても栄養不足に陥り、また自分で餌を探す能力も劣ってしまうために、 遠い渡りの旅の途中で弱って死んでしまいます。

あなたは、自分のあげた餌が白鳥やカモにどんな影響を与えているのかを知っていますか?

なぜ餌をあげることがいけないことなのか。
1.餌を与えることで、野鳥の分布や渡りなどの行動が変化してしまいます。日本の例を挙げると、給餌に頼って南下しないで北海道内で越冬するハクチョウがいます。

2.お菓子やパンなどの人工的な食べものが水鳥の健康状態を悪くさせます。必要な栄養が足りず、添加物などの余計なものが多すぎるからです。

3.食べ残したパンやお菓子は、池や沼の水質を悪くします。
水質が悪くなると、他の生物が住めなくなって、自然の浄化作用はますます落ちてしまいます。
また、餌を目当てに鳥が多く集まると、当然多くの鳥が糞をするのですから、水は汚れます。餌をあげて鳥を集めることは、水を汚す原因になります。

アヒルやガチョウは野生動物とは違います。
人間が改良を加えて野生状態では生きられない状態にしてしまったアヒル、ガチョウは、飛ぶことが出来ず、より多くの肉をとるために必要以上に太るように改良されてしまいました。その結果、足に障害が起きて自力で餌がとれなくなることがあります。
合鴨も、鴨の血が濃ければ野生状態で生きることもありますが、飛べないなどアヒルの特徴を多く持つものもいます。
こういう鳥であっても、パンは健康にいいものではありません。
カロリーが高すぎる割に、必要なビタミンもミネラルも不足します。
餌として与えるのに適したものは、小松菜、チンゲンサイなどの青菜です。
餌付けをしたい方は、これらの鳥のために、食べやすく細かく刻んだ野菜をあげてください。
腐ったり、鮮度の落ちたものは、鳥が残してしまうため、水を汚す原因になります。また、 あくの強いほうれん草、刺激の強いネギなどは避けましょう。
言うまでもなく、たくさんあげすぎてはいけません。

出典:NPO法人あひるネットワーク

これを見て、白鳥には素嚢(そのう)という餌をためておく袋のような器官があることを初めて知りました。

保護された白鳥がパンなどの加工品を食べていたため、素嚢(そのう)に有害なカビが発生して繁殖し、それが原因で弱って死んでしまったと。

これって高松の池の白鳥さん達にも十分あり得ることですよね。

高松の池で餌付けしている方のほとんどは、添加物がいっぱい入った市販の食パンをあげています。

そして、白鳥さん達はパンでお腹いっぱいになると餌を探さなくなり、満腹でも栄養不足になってしまい、自分で餌を探す能力も劣り、遠い渡りの旅の途中で弱って死んでしまうと・・・

こういったケースは多くはないと思いますが、十分あり得る話だと思いました。

餌として与えるのに適したものは、小松菜、チンゲンサイなどの青菜だという記載もありますが、与えていい物、与えてはダメな物以前に、自分のペットでもない野生の白鳥にむやみに食べ物を与えるのはどうなのか?と思ってしまいます。

自分のペットだったら、健康的に長生きしてほしいから添加物いっぱいのパンをあげようなんて思わないですよね。

「少しだけなら…」「みんなあげてるし…」「白鳥も喜んでるし…」「わが子も餌やり楽しんでるし…」

そんな人が大勢いたら、白鳥やカモたちはかなりの量を摂取することになります。

わたしも以前は何も考えずに餌やりをしていたので偉そうなことは言えませんが、今ではこのことに気づいて良かったと思います。

そういう人が一人でも増えてくれるといいのですが・・・

でも、餌付けしている人を目の前にしても、何も行動はできません。

今日なんか小さい子が餌やりしているのを見て、すごく無邪気に喜んでいる姿にニンマリしちゃったし・・・

そして、餌付けする人が多いから高松の池にこんなに多くの白鳥が飛来して、わたし達を楽しませてくれるのかな?と思うと・・・

きっと、こんな中途半端な自分にモヤモヤしているんだと思います。

ただひとつ言えるのは、ここで発信することで、自分がやろうとしている行為(餌付け)が、目の前の白鳥やカモに今後どういう影響を与えるか?というのを考えてくれる人が一人でも増えてくれたらなぁと。

そんな気持ちでいっぱいです。

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まとめ

盛岡に住んで、高松の池が大好きになって、白鳥のV字飛行を追いかけるように高松の池にお散歩に行くのが日課の冬。

楽しそうに食パンで餌付けするファミリー、親子、カップル、エサやりおじさん、エサやりおばさん。

日常の光景だけど、そのパンが野鳥に与える影響、鳥インフルエンザ問題を知ってから、わたしは餌付けできなくなりました。

小さい子が楽しそうに餌付けしている様子を見るのはニンマリしゃちゃうけどモヤモヤが止まらない・・・

白鳥は大好きだから毎年高松の池に飛来してほしい。

でも白鳥のことを考えると餌付けはしたくない。

わたしの葛藤は続きますが、餌付けする人は安易に餌付けするのではなく、こういう現実を知ってほしいと思っています。

【追記】

今日の高松の池の散歩中、白鳥に餌やりしている年配のご夫婦がいたのですが、なんだかいつもの光景と違うんです。

相撲の土俵に塩をまくように緑色の物をまいているおじさん、おばさん。

その緑色の物はなに?

白鳥とカモがわらわら集まってきました。

気になって気になって(笑)声をかけてみたら、なんと「キャベツ」でした!!

おばさんに聞くところによると、キャベツの外葉をちぎってあげているんだとか。

「結構食べるんだよ」と言っていました。

たしかに食パンほどの食いつきではないけど、白鳥もカモもよく食べてる・・・

そしてキャベツのほうが食パンよりは身体に優しそうだし。

そういえば、餌付けするなら青菜だと書いていましたね。

餌として与えるのに適したものは、小松菜、チンゲンサイなどの青菜です。
餌付けをしたい方は、これらの鳥のために、食べやすく細かく刻んだ野菜をあげてください。
腐ったり、鮮度の落ちたものは、鳥が残してしまうため、水を汚す原因になります。また、 あくの強いほうれん草、刺激の強いネギなどは避けましょう。
言うまでもなく、たくさんあげすぎてはいけません。

キャベツは青菜かな?という疑問はありますが、どうしても餌付けしたいときは少量だけキャベツをあげてみる、というのもありかなと思いました^^

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